第4章 久しぶり
「苦戦してますね〜」
影山「。」
日向「目の前にコートもボールもあるのに…お預けは酷いよ 」
影山「くそっこんなことしてる時間ない
さっさと入れてもらうぞ」
日向「それが出来ないからここにいるんだろ!」
影山「(チームメイトの自覚なんて目に見えないもんどうしろっつーんだ)
俺は戦力になる。
部にはいる理由なんてそれだけで十分だ」
日向「(な…なんてこった!なんという自信だ)
さすが王様」
影山「…」
日向「で…でも何をどうすんだよ?」
「2人なら2対2で戦って勝ったら入れてもらうが最適な判断になるんだろうね」
日向「せ…先輩相手にかよ!?
負けたらどうすんだ!」
影山「負けねぇよ俺がいる」
日向(まじかこいつ素か?素で言ってんのか!!?)
影山「お前はできる限り 全力で 俺の足を引っ張らない努力をしろ」
(横ー暴〜)
日向「ハアアア?!そんなこと言われて
はい努力します
なんて言うやついねえんだよ!」
影山「じゃあどうすんだ
ずっとそっから眺めてるつもりか」
日向「中学で俺が出た試合はお前んとことのあの1回きりだ
それまで人たんなくて大会に申し込みも出来なかったし
場所もないから体育館でも廊下でもいつも隅っこで練習してた
だから
初めての試合…でかい体育館のあのコートの真ん中にたった時
自分が主役になったみたいでぐわああっってなった」
影山/(ぐわああ??)
日向「ずっとそこに居たかったけど俺がコートに入れたのはほんの30分」
影山「…コートに残るのは強いやつだけだからな」
「そうかな。強いひとが必ずしもコートに残ってるなんてないんじゃない?
強いのが勝つんじゃなくて 勝つから強い
負けたら負けた分だけ原因を探りさらに進化して
もっと強くなる。人間そういうもんしょ!笑」
日向/影山「……。」
影山「…どうすんだ。」
日向「今度はちゃんと強くなって勝ちたくて烏野に来た
お前のことだって追い抜いてやる!
でも部に入れなきゃ…練習出来なきゃなんも始まんない
バレーボールやれるなら
ちょっとくらい嫌なことだって俺は我慢できる!
お前がどんだけやな奴でも!極力視界に入れないように頑張る!」
影山「俺のセリフだバカやろー!」