第3章 想いに卒業

どんどん奥へと入っていく彼のそれに、体の奥が熱くなる。
キツくて、少し痛いなかにも確かに感じる快感に溺れるように、思わず声が漏れる。

「はぁっ///……んっ」

佐久早「……っ、やば…」

聖臣の口から漏れる吐息にも似た声に、余計に身体が熱くなった。聖臣の両手が、ルイの腰を優しく掴む。そして丁寧にナカでゆっくりと動かされるソレが擦れる度に、自分じゃないみたいな声が出た。

激しくナカの奥を突かれて、言葉の代わりにいやらしい声が漏れ出た。
「…ひあっ…！)

の腰を掴みながら、聖臣は自身を激しく何度もﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯと打ち付ける。そのたび襲われる痛気持ちいい快感に、頭が真っ白になる。

佐久早「…っむり、イク」
「……んっ｣

苦しそうな吐息と共に、のナカで、1枚の壁でも分かる熱いモノがじゅるりと広がった。
ナカでどくどくと脈打つそれがリアルに感じられて。快感に打ちひしがれてぼーっとしていた頭が、しばらくして、現実に引き戻された。

「はぁ、はぁっ///」

佐久早「（綺麗だな。）

…？)

「ｽｰｽｰ」

佐久早（寝てる…。…絶対お前より上手くなって迎えに行くからな

それまで寄り道すんなよ）ﾁｭｯ



それが、聖臣との最後の思い出で
笑顔で別れた。
初めて付き合った彼氏とまた、初めてをあげた彼との思い出だった。


聖臣と元也は井闥山学園に進学し、は兵庫に発った