第3章 想いに卒業
「……」
佐久早「……」
先程のことがあり
バレーには影響しなかったが
帰り道2人は無言で、帰路についていた
すると声が上がった
佐久早「おい、まだ時間あるか」
「え?う、うん」
そう言うとまたどちらも無言になり
着いたのは丘にある
ベンチだった
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2人ともそのベンチに座り聖臣が買ってきた飲み物を飲んでひと段落着いていると
「……」
佐久早「お前、なんであんなこと聞いたんだよ」
「あんなこと?」
佐久早「付き合う付き合わないって」
「あぁ、臣に会う前にそういう話になってて、
私最近告白される回数増えてさ笑
そしたら友達が一回でもいいから付き合ってみればいいのにって」
佐久早「」
「でもそれって相手に失礼だと思うの
よく知りもしないで付き合うのって
そしたら友達が、じゃあ佐久早先輩は?って」
佐久早「は?」
「だから私言ったの、臣はバレー仲間だからそれはないって笑」
佐久早「チクッ(?)」
「それに臣恋愛とか知らなそうだし笑
言えたことじゃないんだけどね笑笑
それはそうとさ──────…」
が聖臣に対して話しているにもかかわらず
聖臣は、耳が遠くなったかのように
の声が頭に入ってこなかった。
佐久早(…あぁそういうことかよ
"気持ち確かめる"って…)
横で楽しそうに話してるに
愛着が湧く
佐久早(普段、あんな塩なのにこういう時だけ後輩っぽくて
よく喋るって、俺どんだけ信頼されてるんだよ
あと1年、こいつとバレーやれるのも…
バレーだけの繋がりで終わり…か)
と心の中で思っていたが
その行動は裏腹に聖臣はにキスをした
愛おしそうに
離れていくなと言わんばかりのやさしいキスをした