第13章 好敵手
日向の様子を横目に見た菅原は、
日向(…。)
菅原(…すごい集中…リベロと交代中も全然途切れない…)
音駒:烏野=15:12
武田「ああっ また返すので精一杯…どうすれば上手くいくんでしょうねぇ〜」
烏養「けどよくあのめちゃくちゃな体勢から返すもんだバランスがいいんだな
…初めてのプレーをすぐできないのなんて当然だ
どんなことだって"やってみる"から始まるんだ
ちびでへたくそで単細胞
でもなんか
うちのじーさんが言ってたことを思い出す」
武田「烏養前監督ですか?」
烏養「"小さな巨人"て前に烏野にいたろ」
武田「日向くんの憧れのエースですね!」
烏養「名前のまんまだけど身長は170cmそこそこで最初はブロックに止められてばっかだった
それが2年の後半には空中戦で右に出るやつは居なくなった
ブロックの高さにかなわないならその隙間を狙って打つ…
わざとブロックの指先に当てて弾き飛ばす…
そうやって 小柄な自分の戦える道を作っていったんだ
…うちのじいさんがそいつについて言ったことをすげーよく覚えてる」
""翼"がないから
人は飛び方を探すのだ"
(!!ブロックを避けた…!)
主審の判定はOUTだった
武田「あーっアウトかーっ」
犬岡「…すげぇ…すげえな!ショーヨー!」
日向「─────……もう1回。」