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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第17章 その花の意味
偽の焦りがかき消え、握り込んだ光秀の手が政宗に向けて放たれた。
「……っ!?」
飛び散る泥に片目を潰され、政宗がとっさに後ずさる。
その隙を突き、光秀は転がりながら駆け出した。
「光秀、てめぇ……!」
「悪いが卑怯は俺の特技のひとつでな」
政宗が乱雑に泥を拭い目を開くと、馬上でからりと笑う光秀と目が合った。
「っ、逃走用の馬まで手配済みとはな」
しばし、両者睨み合ったあと……
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