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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第17章 その花の意味



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光秀が茜の元を去ると、月が姿を隠し始め、雨が降り始めた。


「…………」



光秀は追手の目をかいくぐり安土を抜け、身を低くして深い森をひた走った。

冷たい雨が、容赦なく体温を奪っていく。


おぼろげな月が照らす中、掻き抱いた茜の身体を思い出す

抱きしめた茜の体は暖かく、冷えた身体も心も暖かくなるようだった



(お前を元いた時代に無事に返すまで、側にいてやりたかったが……)


茜の涙を掬った、指先を見つめ拳を握りしめる。

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