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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第15章 仕返しのキス





不穏な会話、私への口止めと脅し、徹底した監視–––


裏切りの証拠は、とうに出揃ってしまっている。

(だけど……!)



「待ってください!」


「!? おい、何を……っ」


兵たちをかき分け、私は光秀さんに駆け寄った。



「光秀さん、今すぐ違うと言ってください! 裏切ってないって……自分は織田軍の味方だって、言ってください!」


「茜……」


取りすがって叫ぶ私の頬に、光秀さんの長い指が触れる寸前、

「こら、離れろ!」

(きゃ……っ)


兵たち数人がかりで、そばから引き剥がされる。

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