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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第12章 その感情は
光秀さんを身近に感じる。
身体だけじゃなく、心までも
(私……もう大丈夫だ。)
光秀さんの手が背中を撫でるたび、損なわれたものが再び、私の中に降り積もっていくのが分かる。
優しく鼓動を聞きながら、私は穏やかな眠りについた。
穏やかな寝息を立てる茜を、光秀はまんじりともせず見守った。
「さて。可愛い妻を泣かされた借りは、返さなくてはな」
光秀の両目が、闇の中で、冷たく鋭い光を放っていた。
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