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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第12章 その感情は
力強い眼差しが、凍えた私の身体を溶かす。
ズタズタになった心を身体を覆い、手当してくれる。
そして……彼の裏切りを知ってから、かたくなに距離を保とうとしてきた私の努力まで、台無しにした。
赤くなった手首の皮膚の薄いところに光秀さんが口づけると
ゾクッと身体の芯が疼き、全身に熱くなった血が一気に駆けめぐる。
ドクドクと脈打つ心臓を落ち着かせようとするけれど、早くなった鼓動を押さえることができない
「今の言葉も、してくれたことも、全部……夫婦のフリ、ですか?」
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