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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第12章 その感情は





一刻も早くこの場から早く帰りたいのに、今頃になって、身体がガタガタと震え出し恐怖で足が思うように動かない。


こみ上げる涙と嗚咽を堪え、歩いているとーーー




「……君…」


不意に感じた人影に、悲鳴を上げようとした瞬間



「…きゃ……」



「やっぱり、茜さんだ」


「……よ…義元…さん」


「さっき、屋敷から飛び出すのを見かけて……。何かあったのかと思って、追いかけて来たんだけど……」


そう言った義元さんが乱れた私の全身を見て、黙ったまま口元に手をやった。

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