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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第10章 偽りの夫婦





「脅すだけの……相手にっ……」



言葉が詰まって瞳を覆っていく熱い水が溢れ出さないよう、急いで瞬きを繰り返す。



「–––からかいすぎたな」



不意に、低い声がいっそう甘さを増し……


(……!?)


いたわるように目元にキスされ、涙が引っ込んだ。


「先に行っている。宿の主人との交渉が済んだらおいで」


私の頭をひと撫でし、光秀さんはさっさと背を向ける。

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