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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第10章 偽りの夫婦
呼ばれなれているはずなのに、私を呼ぶその声色が恐ろしいほど甘くて、蕩けてしまいそうだ
あまりにも甘い毒は、私の中をゆっくりと侵食してゆく。
はしたない熱が溢れ出しそうになり、自分が自分じゃなくなる恐怖に駆られる。
最後の理性を振り絞り、私は火照った身体を必死に引き剥がした
「も……もうっ……」
「おっと」
「い、意地悪は、もう終わりです!」
胸元まで肌けた着物を急いで引き上げると、光秀さんを睨む
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