• テキストサイズ

貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第9章 偽りの許嫁




「–––茜、次は政宗の御殿で会合だ。すぐ追いつくから先に行け」


「え、でも……」


「行け」


「は、はい」


迫力に押し負け、ふたりを残して歩き出す。


(光秀さん怒ってる?蘭丸くん、大丈夫かな……)


茜が去ったのを見届けると、蘭丸は一段低い声で呟いた。



「……どういうつもりか知らないけどさあ、茜様を傷つけたら許さないよ? あの子は俺の命の恩人なんだ」


その顔には、いつもの少年のような愛らしさはなく、蘭丸の鋭い眼光が光秀を睨みつける


/ 573ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp