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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第7章 虚心坦懐
「それでも、これ以上、私に近づくのなら……っ!」
手のひらを重ね、思い切り突き出す。
「!?」
掌底が胸にぶつかる寸前で、手のひらで受け止められてしまった。
勝手に心配して、御殿に押しかけて
なのに当の本人は全く気にしてなくて……
こんな風に揶揄われるのが、悔しくて悲しい。
本気で心配してた自分が恥ずかしく思えた。
「あの噂は嘘ですよね……? そうなんでしょう?」
憤りにまかせ、手に力を込め続ける。
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