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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第7章 虚心坦懐





「こちらで少々お待ちを、茜様。お館様を呼んでまいります」


「ありがとうございます、九兵衛さん」


三人から光秀さんの御殿の場所を聞いた私は、九兵衛さんに通され御殿の中にいた。
案内された部屋は、冴え冴えとした香の香りで満ちている。


(ここで光秀さんは暮らしてるんだ……)



清潔で風通しのいい部屋だけれど、栄華を誇る織田軍の左腕である人物の部屋にしては、あまりに簡素だ。
無駄な物がない、その部屋はどこか寂しさも感じる。

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