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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第6章 疑心暗鬼
(まさか、そんな……)
武士が去ったあとも、私はその場を動けずにいた。
全身を冷えた汗がジワリと滲む。
その汗が私の身体の熱を奪い、全身が冷えてゆく。
「廊下の真ん中にぼけっと突っ立って何してる、茜」
「政宗さん……」
背後からかけられた声に、振り返ると政宗さんが立っていた。
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