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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜
第6章 疑心暗鬼
(…あれ?今の言い方はちょっとおかしいかな……)
「っ、だから、嘘ばっかりついてると大事な時に信じてもらえませんよってことです。お、狼少年ですよ!…って、あれは、イソップ物語だから、知らないですよね……。と、とにかく、私は寂しくないですし、心置きなく仕事に専念してください」
一瞬の間を埋めるように、言い訳するように早口で捲し立てる。
「わかった。–––また近々、顔を出す」
ふっ、と笑みを浮かべると
いつものように、彼の手のひらが私の頭にかざされる。
(……っ)
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