第2章 隣
おなじクラスになった3人は、揃って教室へ向かう。
ガラッ
勢いよく戸を開け、黒板に向かう。黒板には席の場所が書いてあった。
「・・・あ、隣だね!」
3人は見事に、席が近かった。
亜由香を挟み、右に麻子、左に廉が居る。
「まぁ・・・何というか・・・」
「すっごいくじ運いいね」
くじ運なのか、と教室にいた生徒たちは思った。
ここまで来るとくじ運云々の話じゃなくなってくる。
それに、亜由香と麻子 は小学生の頃から一度も違うクラスになったことがない。
かなりの腐れ縁。
普通、1回くらいは分かれるだろう。
「いいよね、別れたことないって。私なんかさ、仲いい友達と何回も別れてその度に新しい友達増やしてたよ!?でもさ、ずっと一緒って飽きちゃうじゃん?いいのか悪いのか、わかんないね」