貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第1章 序章
もう少しで18歳を迎えようとしている高校3年生、今が一番の青春真っ盛り。
楽しいことはたくさんあるだろうけど…
薙刀を持った私が向かった先は、人気のない小さな公園
公園に辿り着くと、息つく間もなく手に持った薙刀を夢中で振り抜く
一心不乱に振り抜く姿は、女子高生としては不釣り合いだろう
そう思いながらも、腕は止めない
世が世なら何処ぞの武将に見えるかな?
自嘲気味に考えて笑う
周りの友達は恋に遊びに夢中でいるけれど
私は違った…
いつも自分の生きてる世界に違和感を感じていて
この世界が自分の居場所では無いような感覚に襲われていた
こうしてるのが一番落ち着くんだよね…
額に汗を流しながら私は、辺りが夕闇に包まれるまで薙刀を振り続けた