貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第4章 武田信玄
「…とりあえず、信玄様が帰るまで…部屋にいて。あと…万が一に備えて、着替えはした方がいいよね」
確かに制服じゃあ、この時代には怪しすぎる
乃々さんが手早く、自分の着物をあつらって着せてくれた
「とりあえず、これで万が一、誰かに会っても大丈夫だね」
着物に着替え終えると、天井裏で待ってくれていた佐助さんに声をかける
「佐助くん、もういいよー」
乃々さんの声に天井から姿を現す佐助さん。
本当にこの人は、現代人だったのかと思うほどの身のこなしだ。
「…それで、もう少し、烈さんのこと聞いてもいい?信玄様の末裔って?」
佐助さんに言われて、私はここに来ることになった経緯を話した