貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第12章 私の知らない時間
家康さんも気まずいのか、遠くを見てる。
「厳しいだけだと烈に嫌われるぞ?」
「……別に、好かれたいわけじゃないですから」
(え……)
思わず息を詰めた瞬間、家康さんと目が合った。
「……っ。…………」
パッと目を逸らされて、ちくりと胸が痛んだ。
政宗 「へえ…」
光秀 「ほう…」
秀吉 「なるほどなー」
家康 「っ……」
(ん? 何、この空気……)
三成 「…………?」
政宗、秀吉さん、光秀さんが、にやにやしながら、居心地悪そうな家康さんを見据えている。