貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜
第11章 恋情
「人の部屋の前うろうろしといて、何で俺がそんな顔されるの?」
「そ、そうですよね…。あ、あのっ……さっきは…生意気言ってすみませんでした。」
頭を勢いよく下げると、家康さんが驚いて目を丸くした。
私はその勢いのままに一気に言葉を続ける。
「せっかく私の身体を心配して言ってくれていたのに、子供みたいな癇癪を起こして……。自分では平気だと思っていたんですけど、思っていた以上に平気じゃなかったみたいで……それで、あの……寂しくて……家康さんに八つ当たりしてしまいました!ごめんなさい!!そ、それに、羽織りまで……本当にあの……ありがとうございました!!」