第10章 気分は上々……
入口の周りを舌先でグリグリされると腰が浮きそうになる……今日はまだ一度も触れられてないトコロ、もっとその奥へ入ってきて欲しくて……
「あぁ……んっ、あ、あぁ……れいくん……もっと……っ」
「……もっと?どうしてほしい?」
「あ……っ、ぁ……」
「言ってくれなきゃ分からないな」
今度は指が入口の周りをくるくると撫でてくる。頭の中で言うべきセリフは出来上がってるのに、中々口には出せなくて、モジモジと腰が勝手に揺れる。
もう泣きそうになってきた……でも早く……
「?」
「あ、の……ナカもさわってほし、いの……」
恥ずかしくて顔を横に背けてたのに、零くんがすぐ横に倒れてきて、彼の顔が目の前に来てしまった。
硬く瞑った瞼にキスをされて……もの凄く近くに零くんを感じる。
次の瞬間、ずっと入口ばかりを弄っていた指がゆっくりと中へと入ってきた。
「……ん……っ!」
「ココ?」
「っあ……ぁ……あぁっ!」
「だよな。悦んで吸い付いてきてるし……そんなに欲しかったのか?」
「……や、ぁ、あぁ……もう……」
今日の零くんはなんでそんな事ばっかり言うんだろうか……いちいち恥ずかしくなってしまう。だけど嫌な訳ではない。むしろ……意地悪な言葉に胸が震えそうになって、気持ちはどんどん高められていく。
秘部からは卑猥な水音が立ち続けている。指の腹で壁を擦られ、いい所をグッと押されて、私のソコは零くんの指をキツく締め付けては緩んでを繰り返す……
どうしよう、また限界がそこまで迫ってきた。
「あぁっ!あ、あぁ……れ、くん、また……いっ」
「ほんと……今日すごいな」
唇に小さくキスをされて……それだけじゃ足りなくて。
零くんの身体に手を伸ばして力いっぱい抱き締める。
「あっ、あぁ……ぁ……い、く……あああっ……!!」
腰が跳ねて、また達して。零くんにしがみついたまま甘い余韻を噛み締める。
秘部から指が抜かれて、わざとなのか彼は手を目の前に持ってきて濡れた自身の指先を眺める。
「濡れすぎ。分かるだろ?」
「やだ……」
そんなの見てられなくて、身体ごと反対を向いた。するとすぐに後ろから抱き締められる。
さっきと同じだ……お尻に零くんの熱いのがあたって……また身体の奥がじんわりと疼く。