【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第17章 待ち人
医務室の先生には、昨日エルヴィン団長が一通り話をつけてくれた。すごく怒られたが、協力はしてくれるようだった。
「全く奴ら、女の子相手にとんでもねぇことをするな……。まあ足を引っ張りたくないのはわかるが、本当にこんな手段しかなかったのかねぇ……。いっそのことずっと医務室にいるわけにはいかないのかい?」
「先生も、ずっと私につきっきりというわけにもいかないでしょう。他にも重症者は多数います」
「……そうだったね」
包帯を巻き直してくれる先生。
「……すみません」
「許さないよ」
「えっ……ごめんなさい………」
そこはいいよというところではないのか。
「許せないよ……私は医者なのに、患者を守れない自分がね。……さ、終わったよ」
巻き終わった腕の包帯をバシッと叩かれ激痛が走る。
「っーー!!なら……その、もうちょっと優しくしてください……」
あああジンジンする……。
涙目で腕をさすりベッドに戻っていると、
「……強姦の方は、大丈夫なのかい?」
血まみれのガーゼを処理しつつ、申し訳なさそうにそう問うてくる先生。
「……初日だけです。昨日は……その、暴行だけで……」
「はぁああ……」
大きくため息をつく先生。