• テキストサイズ

空と陸の距離

第6章 アルバム


「痛くないですか?」
「はい」
「曲げますよ~」


また同じこと。

だから、痛みは感じないんだって。



今日はお母さんがお仕事でいなくて
なんていうか、少し軽い気持ち。



でも、早く明日になれ、とか
終わってしまえ、なんて

思わない。





和さんと、また
屋上で会う約束をした。





メンバーの名前を覚えとくなんて言って
看護師さんに聞いてみる。



「あの・・・」
「どうしました?」
「嵐って・・・ご存知ですか」
「あ!うちの子ファンですよ」
「その・・・メンバーの名前を教えてほしいんですけど」
「あ、いいですよ!よく聞かれてますからね(笑)」




見た目バリバリ若いこの人に
子供がいたということにも驚きだが

一人ひとりに色までついていたとは
それはそれで驚きだった。






「覚えました?」
「たぶん・・・大丈夫です」
「何か、あるんですか?」
「いえ、社会勉強に」
「アハハ。そうですかぁ」





半分本当で、半分嘘ですけどね。






/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp