第13章 炎のように熱く激しく誇らしく
猗「(まずい…夜が明ける!
ここは陽光が差す…早く逃げなければ!)」
『あ"ぁぁぁぁ!!!!』
猗「退けぇぇぇ!!!!!」
煉「炎の呼吸──…!!!?」
ズシャァァァ!!!
炭「なんだ?!!」
伊「アイツ自分の腕斬りやがった…!!!」
『ゔぁぁぁぁ!!!!』
煉「!!!」抱き抱える
猗「(早く陽光の影になるところへ…!!!)」ダンッ
炭「…~~!!!!」ブンッ!!!! 刀を投げる
猗「(手古摺った
早く太陽から距離を…!!!?)…っ!!!」グシャ
炭「逃げるな卑怯者!!!
逃げるなァ!!!」
猗「(何を言ってるんだアイツは…
俺はお前たちからじゃなくて太陽から逃げてるんだ…!!!)」
炭「いつだって鬼殺隊はお前らに有利な闇の中で戦ってるんだ!!!
生身の人間がだ!!!
傷だって簡単には塞がらない!!!
失った手足が戻ることも無い!!!
逃げるな馬鹿野郎!!!
卑怯者!!!
お前なんかよりさんや煉獄さんの方がすごいんだ!!!強いんだ!!!
負けてなんかいない!!!誰も死なせなかった!!!!
戦い抜いた!!!守り抜いた!!!
お前の負けだ!!! 」
『ハァ…ハァ…たんじろ…』
煉「竈門少年もうそんなに叫ぶんじゃない
腹の傷が開く…君も軽傷じゃないんだ」
炭「煉獄さん…さん…!!!
おれ…おれ!!!!」
伊「…」プルプル
『…炭治郎、伊之助もこっちにおいで…』
炭「はい…」
『3人とも…じっとしててね…
スゥ…桜の呼吸 玖ノ型
桜流オウリュウ 』
炭「──え?…痛みが…消えた…???」
伊「お前っ!!!!
俺らなんかよりお前が1番重症なんだそ?!!!
自分に使えよそれ!!!」プルプル
煉「…桜流は自分自身には使えないんだ
…お前はもう少し自分を大切しろ
何故庇ったんだ」
『…杏寿郎が私の立場だったら庇ってたでしょ?
それと同じだよっ…』
煉「…本当にお前ってやつは…」
──…