第11章 呼吸の仕方を学びましょう
~炭治郎side~
3人とも訓練はすごく順調だった…
ここまでは
どうしてもカナヲだけには勝てない…
善逸も伊之助もカナヲの髪の毛1本すら触れれなかった
負け慣れていない伊之助は不貞腐れてへそを曲げた
善逸も早々と諦める体勢に入る
とうとう2人は訓練に参加しなくなった──
ア「今日もあなただけ?!
信じられないっ!!!」
炭「すみません…」
──…
なんで勝てないんだろう
まず反射速度が全然違う…
俺が万全の状態でも多分負ける
そして匂いからしてまず違う
柱の人達と近い匂いがして…
…あとは目か?目が違っ『炭治郎ってば!!!』
炭「うわァァ!!!すみません!!!」
『すごい考え込んでるって聞いて様子見にきたんだけど…
カナヲに勝てなくて悩んでる?』
炭「実は──…」
俺はさんに思い当たることを話した
『んー、なるほどねぇ…炭治郎ってさ
全集中の呼吸を四六時中やったことある?』
炭「…ん???」
全集中の呼吸ってあれだよね…???
ええぇ?!
『その様子だとしてないみたいだね
朝も昼も夜も…
もちろん寝ている時も全集中の呼吸をするの』
炭「…やってないです…やったことないです…
そんなこと出来るんですか…?」
『できるよ。それが出来るのと出来ないので天地程の差が出るの』
炭「でも全集中の呼吸は少し使うだけでも疲れちゃうんですけど…
それができる人って…?」
『できる人はいるよ
私を含めた柱と継子のカナヲ…
全集中の呼吸を四六時中してる
まぁ私が言えるのはここまでかな
頑張って炭治郎』
炭「さんっ!
ありがとうございます!!!!」