第5章 【番外編】0213
「なぁんてこともあったねぇ」
弟者がにやにやしながらこちらを見てくる
「覚えてないし、そんなこと」
は弟者をにらみつけながら
愛銃のメンテナンスをする
「昔はあんなに可愛かったのに……今じゃTEAM2BRO.のスーパーエージェントだもんなぁ」
「弟者。私のベレッタの餌食になりたいのかしら?」
鋭い視線と銃口が弟者に向く
「冗談だよ。冗談…で?今年はどうすんの?用意してあるんだろ?」
手をあげて降参のジェスチャーをするので
はおとなしく銃口を下ろす
「もちろん。用意してあるわよ」
にこやかに笑う彼女の傍らには
綺麗にラッピングされた箱
それと
あの日、渡したものと同じ
緑色の花がそえられていた