第6章 三角関係 ~陵vs長谷川~
『は?』
『ヤるってこと。理沙ちゃん、スタイルいいし喘いでいるところ想像するだけで興奮しちゃう』
ガシッ
『ふざけたこと言ってんじゃねーよっ!!理沙に手を出したらブッ殺す!!』
俺は長谷川の胸ぐらを掴んで叫んだ。
『……あのさぁ、』
長谷川が呆れ顔をする。
『君にそんなこと言う権利ある?』
『…どーゆう意味だよ?』
『彼氏じゃないんでしょ?』
長谷川が俺の手をはらう。
『……っ』
『だったら、俺が理沙ちゃんに何しようが関係ないよね?』
何も言い返せない。
『理沙ちゃんの初体験の相手が俺で嫌なら、君が先にヤればいい話でしょ。……できるかわかんないけど(ニヤッ)』
キーンコーン カーンコーン
『あ、予鈴だ。じゃあね♪』
長谷川は中庭を出ていった。
俺は下を向いて立ち尽くしていた。