第1章 出逢い
~昼食~
屋上で美嘉ちゃんと弁当を食べた。
屋上で昼食あこがれてたんだよね♪
『でさー、秋元くんに髪の毛ほめられた!』
『へえーよかったじゃん。』
『だから明日髪巻こうと思って!!』
『ふーん、私も理沙の巻き髪姿見たいな。まあ、いつも軽く巻けてるけど。…てか、秋元くん理沙のこと好きなんじゃない?』
『え!?////』
『いや、女の勘ってやつ?何となくそう思った。』
『いやいや、それはないよ!!だって秋元くんはみんなの王子様だし////』
『…本当にそうかな』
『え?』
『なーんか、秋元くん怪しいんだよね…。ときどき笑顔が作ってる感じがして…。これも女の勘だけど。』
美嘉ちゃんは眉間にシワをよせて呟いていた。
『まあいいや。理沙は秋元くん好きなの?』
『…うーん。好きというかあこがれ?』
『じゃあ、秋元くんに告られたらどうする?付き合う?』
『……』
大抵の女子だったら『もちろん!』って、答えるだろうけど私は迷った。
なんか、秋元くんと付き合うのはちょっと…
『よくわかんないや。』
私は苦笑した。
『そっか。』
美嘉ちゃんも苦笑。
『そろそろ教室行こっ』
『うん!』
私は美嘉ちゃんについていく。
『あ、理沙』
『ん?』
美嘉ちゃんは足を止めて振り返った。
『女の勘は…結構当たるよ?』
微かに口元が上がっている。
その姿があまりにも綺麗すぎて
私は不覚にもドキッとしてしまった。
そして私はまだ気づいていなかった。
女の勘のすごさを…