第6章 三角関係 ~陵vs長谷川~
*陵side*
イライライライラ
またイライラする…
長谷川のヤツ肩組んで理沙をどこ連れてったんだ?
理沙もアイツ優先かよ…
『ちょっと外の空気吸うか…』
気分が悪い。
ガラッ
廊下に出た。
『あ、陵だぁ』
ゾロゾロ
女子が寄ってきた。
うわ…めんどくせぇ。
『ねぇ、りょおー今日遊びに行かなぁい?』
『ずるーい。陵は私と遊ぶもんねー♪』
猫なで声で腕を組んでくる女子。
どっちとも遊ばねぇし…てか、引っ付くな!!
甘ったるい香水の匂い。
うぇ…余計に気分悪くなる。
『ごめんね、今日は用事があるから。』
俺はやんわりと組んでる腕をはらった。
『なぁんだ。またメールしてねぇ』
二度としねぇよ。
お前のメアド消したし。
俺は誰もいない中庭に行った。