第6章 三角関係 ~陵vs長谷川~
~次の日~
『理沙おはよ』
『あ、陵おはよ^^』
笑顔で目を合わせてあいさつ。
うまく笑えてたかな…
『なあ、理沙』
『ん?』
『昨日のアイツって――』
『市川さーん』
陵の言葉の途中で呼ばれた。
『ごめん、陵。また後で。』
私は呼ばれた子のほうに行った。
『何?』
『長谷川くんが呼んでるよ。』
ドアに目を向けると…
満面の笑みで手を振っている長谷川くんがいた。
げ!!!
まさか教室に来るとは…
きっとデートの話だな。
仕方なく長谷川くんのところに行く。
『な…何、かな?』
『デートの話』
やっぱり…
『ちょっと場所変えよううか^^』
グイッ
長谷川くんは私の肩を引き寄せた。
くっつかないで…
そのまま引かれるがままに教室を出た。
視線を感じそちらに目を向けると
陵が長谷川くんを睨んでいた。