第3章 デート!?
そこには…
小学生ぐらいの女の子がいた。
私たちを見て呆然としている。
『うわ!?優菜!』
陵が慌てて私から離れた。
優菜?
『お兄ちゃん、おかえり。』
お、お兄ちゃん?
『いつからいた…?』
焦り気味で女の子に尋ねる。
『…ずっと前から。』
『そ、そうかっ』
???
『陵…誰?』
『俺の妹。』
陵はリボンをほどきながら答えた。
いもうと!?
『え!妹いたの!?』
『知らなかったっけ?』
初耳だよ!!
『へぇ…』
私はその子をジッと見るとドアの後ろに隠れた。
『ほら、優菜。挨拶しろっ』
警戒しながらドアから出てきた。
『秋元優菜(ユウナ)…10才です。』
声優さん見たいなアニメ声だった。
てか…可愛い
色白でキレイな黒髪を2つ結びしていた。
クリッとした目。
まるで人形のようだった。
思わず顔がニヤける。