第3章 デート!?
『いたた…』
腕を立てると…
陵の顔が目の前にあった。
つまり私が押し倒した形になっている。
『あ…ごめんっ!!』
バッと起き上がると
『痛っ』
頭皮が痛んだ。
私の髪がどこかに繋がれている。
髪を目でたどると…
陵の制服のボタンに引っ掛かっていた。
『ほ、ほどくね!!』
私は最大限に離れてほどこうとするが、なかなかほどけない。
『俺がとる。』
陵が挑戦。
でも、なかなか取れない。
『もっと近づけ!取りにくい!!』
陵が私の体を引き寄せる。
近っ!!////
ドクン ドクン…
『取れた!!』
ボタンと髪の毛が離れる。
『ありがとう////』
『どういたしましてー』
陵は勝ち気で言った。