第12章 暴風警報発令しちゃいました。
美嘉ちゃんと教室で弁当を食べていた。
『やだね、雨。』
卵焼きを食べながら頷く。
そのとき、
――トン、トン ツ――…
『? …放送かな?』
スピーカーからごそごそ聞こえた。
『全校生徒にお知らせです。只今、暴風警報が発令しました。雨は弱まりましたが、学校付近で洪水が起きています。気を付けて帰りましょう。』
『えぇ!?』
『マジかー。』
『よっしゃ、帰れる!』
クラス中がざわめきだす。
ガラッ
先生が教室に入ってきた。
『おーい、お前ら聞いたか。お家の人に連絡して早く帰るんだぞー。』
みんなはスマフォを取りだし連絡しだした。