第10章 臨海学校
*陵side*
理沙のやつ静かだな…
チラリと視線を横にする。
…なんだ、寝てるのか。
『スー…スー…』
規則正しい寝息。
ここが新幹線の中じゃなかったら多分襲ってたな。
『……窓にもたれてんじゃねーよ。』
小声で呟いて理沙の頭を引き寄せた。
チュッ
デコに軽くキスをした。
『陵~何してんの~?』
『!』
顔をあげると…拓真がニヤニヤしていた。
『お前…!また覗き見して…』
『おっと、大声出すと理沙ちゃん起きちゃうよ?』
満足気に前を向く拓真。
…たく、覗き見するなんて悪趣味なやつ。
理沙の肩を抱きながら俺も眠りについた。
臨海学校end.