第7章 告白&仲直り
準備室到着。
『『『……』』』
沈黙。
『いきなり本題だけど…』
沈黙を破ったのは陵だ。
『俺はお前を許す。』
長谷川くんが顔を上げる。
『ほんとに…?』
『わ、私も!もう一度友達になりたい…っ』
長谷川くんが私と陵の顔を交互に見る。
『友達になってくれるの…?』
『ああ。まぁー…仲良くやろうぜ。』
陵が少し照れくさそうに頭を掻く。
長谷川くんの顔から笑みが溢れる。
『わーい♪ありがとう!!陵くんっ』
陵に抱きつく長谷川くん。
『な…っバカ!抱きつくな!!』
『理沙ちゃんの代わりに抱きつくね♪理沙ちゃんもありがとう。』
ニカッと無邪気な子供のように笑っていた。
『たく…っ』
呆れ顔の陵。
仲直りできて良かったな。
私は微笑みながら二人を見ていた。