第3章 Sakurai.
「お腹減った?」
「飲んで来たから大丈夫!
ね、ギュってしていい?」
「....う、ん...」
甘えなさいとは言えない
だって甘えベタなんだもんね
我慢することしか知らないから、
弱音を吐くタイミングが分からないんだよね?
「頑張らなくたって良いんだって。
弱音を吐きたかったら、電話してでも吐いてよ」
苦しみツライ思いするなんて。
そんなの愛里が可哀想だよ
だからせめて、
せめて溜め込む前に吐き出してよ
俺だったら疲れててもちゃんと聞くよ。
「....しょ、くんっ....」