第2章 Ninomiya.
慌てふためく私を他所に
二宮くんはズカズカとやって来て
私の腕を掴んだ。
何も言わない彼の顔は
真っ赤で目がうるうるとした涙目
「に、二宮くん...。大丈夫?」
と思わず聞いてしまったぐらいに
泣きそうだった二宮くん
ぽかーんとしてる相葉くんに、
グビグビ酒を飲む潤くんと翔くん。
だめだ、
私はこういう潤んだモノに弱い。
「愛しの愛しの彼女様が、
見ず知らずの人の家に居るんだもの
心配になっちゃうよね~??」
潤くんがビール缶をコトンと置いて、
ニヤリと笑った。
潤くん、二宮くんに喧嘩売ってんの....?
てか、愛しの愛しのってなんなの。
二宮くんがそんな風に思ってるわけな....
「....ぅっ...ぁっ....ぅあっっ....」
「に、二宮くん!?
ちょっと潤くんなんてこと...」
と潤くんを責めようとすると
二宮くんがギュッと抱きしめてきた。
「...ふ、え....?」
素っ頓狂な声が出た。
「...愛里っ....」
どうしたんだろ、二宮くん。
いつもの二宮くんらしくない...。