第2章 Ninomiya.
シーンとした教室で、
私と二宮くんは向かい合って
お互い黙り込んでいた。
「別に不機嫌じゃ、ありませんけど
このラブレター、どう処理します?
焼いてあげますよ、
灰になったら木にまいておきます」
思いっきり不機嫌だろ、
ひがみか、いやでも彼もモテるしな。
この性格のどこがいいのやら
....てか木にまいておきますって何!?
焼いてあげますよって何!?
(反応遅すぎだろ! )
「まかなくていいし、焼かなくていい!」
「....好きなんですね、そうかなるほどね」
勝手な解釈してるとこ悪いけど、
そんなんじゃないです。
ガラッ
と、ここで智兄登場!
「帰っぞー、って愛里も居るじゃん」
悪かったな、私もいて!
智兄って地味に傷つく事を言うね...。
「帰りますか、先輩!」
ニコッと先ほどの不機嫌さは
どこへやら。
やっぱこいつ子どもだ。