第2章 Ninomiya.
誰かの特徴を見つけた時って嬉しくありません?
例えば大好きな彼氏のクセとか。
私の場合は、二宮くん。
「ほんっとおバカさんですね」
「バカバカ言って飽きません?」
「飽きてますよ」
彼、少し毒舌
何に対しても物怖じせずベラベラと
毒を吐く。
そう、私に対しても。
「...飽きたならほっといてくれません?」
馬鹿と言われると本当のことだから
本気で傷つくんです。
「やだ」
「えーなんでー」
DSに向けていた視線を私に向ける。
少し不機嫌な様子で、
「貴女ほっとくと誰かに取られる」
ゴトッ、とDSを床に置くと
二宮くんは目の前に座り、私に抱きつく
私も抱きしめ返すと、
嬉しそうに「んふふ」と笑う二宮くん