第4章 Matsumoto.
「こんにちは~、櫻井でーす」
こう名乗ってやって来るのは
櫻井翔くん。
高校の時の同級生で、
こうしてたまに来てくれる。
「また来てくれたの?
仕事で忙しいのにありがとう」
「ふふ、常連さんだもんね、来るよ
ところで後ろの2人はなんで
俺を睨んでるのかな」
私が振り向くと
なんか物凄く不機嫌な2人が居た
あいっかわらず男には愛想がねぇなー。
「気にしなくていいから。
この2人は男にはいつもこんなんなの」
「はは、そうなんだ
じゃあ何か買おうかな」
そう言って翔くんは店内を彷徨き始めた。
その途端、
松本さんが隣に立った
「ねえ」
なんか物凄い圧力が
感じられるのは気のせいだろうか。