第3章 Sakurai.
「ああああああッ!!!!」
「...うるさい。静かにしてください」
櫻井宅、
嵐メンバー+αで集まっていた。
それぞれお酒やおつまみや
お菓子など持ち寄ってゴロゴロ。
そして+αと言うのは、
「もうやだ~翔さんの彼女!」
二宮がそう言い、離れていく。
そう+αと言うのは櫻井翔の彼女である。
「ちょっと、どうしよう!!
ケイタイのストラップが壊れたよ!!!」
お揃いだったのにぃ!!!!
と再び大きく叫ぶ彼女の口を
慌てて塞いだのは相葉雅紀。
「ちょ、静かにしなよ!
翔ちゃんの家とはいえ、
ニノに追い出されちゃうってば!!
彼女だから居るのを許してるんだからね」
しかし彼女にとっちゃそんなこと
どうだって良かった。
お揃いのストラップが!壊れた!
それこそ最重要で、そのことしか
頭になかった。
うわぁ~、と床に突っ伏す彼女
「翔ちゃんもなんでこんな
うるさい子と付き合ってんだろ」
「私には到底無理な女ですね、」
ふん、とあからさまに不機嫌なニノ
苦笑いの相葉くんに
掴みかかる翔の彼女、もとい平川 愛里
櫻井宅なのに、家の主が居ないわけは
未だ収録が押しているからである
ニュースキャスターも務める彼は
よる遅くのニュース番組に出ることもあり
帰宅時間も遅かったりするのだ。
「...ショック....」
彼女の意識には、
嵐メンバーなど毛頭なかった
櫻井宅には自身1人というつもりでいた