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その絵は血で出来ていた。

第1章 あいつの名は


「うっ!くせぇ!!」「我慢しなさい!」などと言いながら小汚いアパートに入っていく二人の男女、彼らは喰種捜査官である。
ここは16区の南にあるアパート、数時間前にこのアパートの大家から異臭がすると通報が入り、二人は来た。

「くっ。。なんだこれ。」彼は田沖 スティーブ、駆け出しの捜査官だが、一等捜査官である。
「いつ見てもこの絵は理解できないわ。」彼女は佐古河 藍、上等捜査官である。

この部屋の壁には大凡普通の人間には理解しがたい血で描かれた絵が残されていた。

その奇妙な絵を食い入るように見る若い女性の頭部が置かれ、
彼女の首から下は跡形もなく綺麗に食べられていた。
また絵以外の血は綺麗に掃除され、壁の絵が生えるように部屋も片付けられていた。

現場は腐食し出していた頭部の匂いと血なまぐささで吐きそうな臭いだ。

田沖「なんなんすかこれ」
佐古河「あなたはこれが初めて?」
田沖「当たり前じゃないっすか!こんな現場は初めてっすよ」

佐古河「あら、それだったらこの気持ち悪い絵覚えておくといいわ。これがSレート喰種<絵描きのニィナ>よ」

田沖「え?これがあの有名な…」
佐古河「記録書類で見たことあるでしょ?まさか渡した資料目を通していないの?」
田沖「いや見たっす!見たっすけど、こんなにも恐ろしい物だとは思ってもみなくて。」
佐古河「喰種はみんな恐ろしい物よ、それにニィナは美形な人間なら誰でも喰らうわ…スティーブくんは、大丈夫でしょうけど。」
田沖「え?今ディスりましたよね?え?先輩?」
田沖「な!何で黙って出て行くんすか!待ってくださいよお!」
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