第5章 はじめてしらない
昔からそうだ
お前は突然現れて、消える
本当に鼠だ
「あっ、もう帰らなくては」
「珍しく自分から帰るのか」
「えぇ、今私の館にはかわいい子がいますから」
(アガサか)
「アガサではありませんよ」
「読んだな」
「顔に出てました。アガサではなく」
「····(やっぱり嫌いだ)」
ーーーーー····
ぎゅぅ
「今日の夕飯なんですか?」
ビクッ
「?!、今私掃除終わったばかりですから···」
くぅぅん···
「作ってくれないんですか?」
「···分かりました(犬がいる)何が食べたいですか?」
「君が、欲しい」
「えっ?」
「天音の知らない始まりを僕にください」
ガプッ
「フェージャ?!」
「今から僕は天音を大切にたいせつに」
食べますね
今
鼠は
染まる事を知った
❦ℯꫛᎴ❧