第5章 はじめてしらない
(耳元、かわいい)
「!、おや?天音の首筋がちょっと赤いですよ」
「··まだ鎖の跡かな?」
つつつ··
ぞわわっ
「ひぃ··!」
「だいぶ色が混ざりました」
「?、それはよかった···!」
ガリッ
「··でもまだ全部は染まりません」
「ふ··フョードル··さん?(なんだ?離れない)」
(生きる音が聞こえる)
とく····とく····
するする···
「フョードル··さん?!」
「もっと聞きたい」
「???」
「もっと、生きる音を聞きたい」
ぐいっ···ドサッ··
「きゃっ!··フョードルさん!」
ギシッ···
「生きる···音」
手が重なる。
「フョードル···さん···」
「···ジャ···」
「···えっ?」