第4章 ☆ 新しい光
妙な沈黙が流れた。
すると、突然黒子くんが拡声器を取り出した。
黒子「すいません。ボク声張るの苦手なんで、拡声器使ってもいいですか?」
落ち着き払った様子で声を出そうとした次の瞬間…
«ガチャ»
先生「コラー!またか、バスケ部!!」
みっちりお説教。
~放課後~
火神「ちょっと大声出したぐらいであんな怒るかよ?」
黒子「未遂だったのにボクも怒られました…。」
時雨「ま、まあまあ…」
火神「………!!!!!」
火神くんは、口に含んでいたコーラを吹いた。
黒子「…あと、困ったことになりました。」
火神「ホントだよ……、ああ?!何?!」
黒子「いきなり約束を果たせそうにないです。」
時雨「何の約束?」
黒子「火神君と約束したんです。「キセキの世代」を倒して日本一になる、と。」
火神「んで?何でだよ?」
火神くんが当然の疑問を口にする。
黒子「なんかあれから、屋上厳戒態勢しかれたらしくて、入部できなかったらどうしましょう。」
火神&時雨「それは、ねーだろ\ないでしょ。」
火神「……それより一つ気になってたんだけど、そもそもお前も幻の6人目なんて言われるぐらいだろ?なんで他の5人みてーに名の知れた強豪校に行かねーんだ。お前がバスケやるのには…なんか理由あんじゃねーのか?」
黒子「……ボクがいた中学校はバスケ強かったんですけど」
火神「知ってるよ!」
黒子「そこには唯一無二の基本理念がありました。それは…」
時雨「勝つことが全て」