第31章 エピローグ
「俺がどれだけ幸せか、今から教えてあげようか」
乃々を抱き寄せ、その唇を不意打ちで奪う。
「ん…っ…は、ぁ……」
舌で小さな口の中を探ると、重なった唇から吐息が漏れた。
(…こんなに長く一緒に居ても、永遠に愛しく思えるな)
甘すぎる声が、自分の理性をじりじりと焼いていくのがわかる。
唇を離すと……乃々が蕩けた顔で信玄を見つめる。
「あんまり…激しくしちゃ…ダメですよ」
「っ……最高の煽り文句だな」
(ああ、もう、降参だ)
大人の余裕を手放すと、信玄は、乃々の柔らかい身体に溺れていった―…
ーーーENDーーー