第22章 裏切りと同盟
「献身的な姫君だって噂になっているぞ、自覚ないのか?」
政宗の言葉に目を丸くする
「何、その噂……! そんなつもりないんだけど」
「ならば自覚するが良い。貴様は俺の役に立っている」
これは…信長様なりに褒めてる?
いつも通り傲慢な信長様の言い方に、どこか温かみを感じる。
「俺の隊の奴らも、ずいぶん世話になった。礼を言うぞ」
政宗まで褒めてくれるなんて。
私が出来ることをやってるだけなんだけど、こんなふうに言ってもらえるのは嬉しいな
「成長したのは認めるけど、自分の身の周りには用心してよね。乃々は抜けてるんだから」
信長様と政宗に褒められて、浮き足立っているように見えたのか家康が心配そうに言う