• テキストサイズ

貴方は私の半分〜イケメン戦国 武田信玄〜

第21章 二人の想いは一つに



「君は500年後の平和な時代で生きるんだ」


その言葉に顔を上げると、そこにあるのは優しくて悲しくて…儚い瞳

「…私が…信玄様と…同じ時間を生きることも…許されないんですか…?」

もう溢れた涙をとめる事はできなかった
次から次へと頬を流れ落ちてゆく


微笑んだ信玄様が近づいて、私の頰を伝う涙を拭う

その手は暖かくて…

「500年後に行けない俺は、ここで君をずっと守ることはできない…
最後は…君を置いて逝くことになる
それなら…平和な時代でどうか笑っていてほしい。」

あぁ…この人はこういう人だ
自分を犠牲にしても相手を想いやる

だから私はこの人がすきなんだ


愛しい…って…
愛してる…って…
こういう気持ちのことを言うのかな…


どうして…

出会ってしまったんだろう


どうして…

この時代に来てしまったんだろう


どうして…

運命はこんなにも残酷なんだろう…


どうして…
どうして…

ハッピーエンドじゃないんだろう…

安い歌の歌詞のような思いに心が軋む

/ 686ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp